陰陽について

2025年3月3日

調茶所では、「陰陽」という概念に着目してブレンドしています。

陰陽とは、東洋医学の考え方からきたもので
自然界の事象、生物はすべて陰と陽のバランスで成り立っているというものです。

例えば、夜と昼、静と動、影と光。

どれも、両方が揃ってはじめて成り立つもの。

そして実は、右と左、女と男、水と火なども、陰と陽の存在。

つまり自然界のものは、どちらが良くてどちらが悪いということはなく
バランスよく存在していることが理想的だということです。

では、思い返してみてください。

皆さんは日々、体に取り入れるものの陰陽バランスを考えたことはありますか?

先ほど、自然界のものは陰陽のエネルギーを持っているといいました。
つまり、野菜や肉、魚などの私たちの食糧となるものも、そのエネルギーを持つ存在だということになります。

 

マクロビオティックの考え方では、野菜は人間よりも陰の存在で、動物の肉は人間よりも陽の存在であるとされていますが、
もちろん野菜の中でも陰と陽があり、肉の中でも陰と陽があり、
調理法によっても陰陽は変化していきます。

寒い地域では、陽のエネルギーをもつ根菜や加熱調理した肉料理が親しまれていて
暖かい地域では、陰のエネルギーをもつ水分の多い野菜や果物が豊富に採れます。

いつの時代も、自然界がもたらすものを食べて進化してきた私たち。

体調や住む場所の気候に合わせた食事が、健やかに生きていく秘訣だと思いませんか?

 

東洋医学では、「医食同源」=食事は医療と同じくらい健康状態に関係する
仏教の考えでは、「身土不二」=身体と土地は切っても切れない関係で、気候に合わせた食べ物が身体に良い影響を及ぼす

といった言葉があります。

食事はそれほど私たちの身体に、良くも悪くも影響を及ぼす、大切な習慣なのです。

そう考えると、陰陽バランスをとることはまったく難しいものではなく
古代からの私たち動物の生活と、自然界の法則に根差したものだということが分かりますね。

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私たちが販売するオリジナルブレンド
陽ブレンドは陽のエネルギーをもつ植物だけを、
陰ブレンドは陰のエネルギーをもつ植物だけをブレンドしたお茶です。

少し火照りが気になる、食べ過ぎたなと思うときは陰ブレンド、冷えるときや元気が欲しいときは陽ブレンド、といったように
難しく考えず気分に合わせてお茶を選んで、簡単に美味しく陰陽バランスを整えてみましょう。


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